
日 時 | 令和7年2月13日(木)18時30分~ |
場 所 | 総合研究棟6階 サイエンスカフェ |
演 題 | 「ゲノム編集マウスの作製支援と新規遺伝子改変 マウスの作出法」 |
講 師 | 水野 聖哉 先生 筑波大学生命科学動物資源センター |
〈 演題要旨 〉
筑波大学生命科学動物資源センターでは、医学・創薬研究に必要な疾患モデルマウスを受精卵ゲノム編集で迅速に作製・提供することを目的に、「遺伝子改変マウス受託作製サービス」を実施してきた。年間で最大152の新規遺伝子改変マウス系統を作出している。効率的に遺伝子改変マウスを作出するために、ゲノム編集マウス作製に重要な各ステップの技術開発研究を実施している。具体的には、ゲノム編集戦略デザイン時に、遺伝子欠損(Knock-out、以下KO)を誘導するために必要なguide RNAの自動デザインwebツールであるKOnezumiを開発し、多くのユーザーに利用していただいている。また、受精卵へのゲノム編集因子等の導入に関しては、8つの近交系マウス受精卵で統一的に利用できる受精卵電気穿孔法を開発した。更に、誕生したG0世代マウスの遺伝型解析では、意図しない大規模欠損変異や同一分子上にある2か所の変異を検出・分類するロングリードシークエンス法も開発した。
本講演では、これらの技術を概説するとともに、 最近開発中の迅速なconditional KOマウスや多重変異マウスの作出法についても紹介。
*本講演は大学院の医学総合研究特論の一環として認定されています。